ON THE SPOT = そこにいるだけで「守られる家」

GQハウスは、近未来の住まいのパイロット・モデル。
先端技術を結集し、日々のくらしへの利便性と、
災害等への備えを両立した「くらしが守られる家」。
「電気・水の自給自足」をはじめ、
様々なサービスを開発・実現する
ファームとして誕生します。

Interview

私たちの理想が、いま、かたちになる。

GQハウスプロジェクトが動きだしたのは2011年。
それは東日本大震災の直後にあたり、全国の人々のエネルギーやライフラインに関する意識が大きく変化する時期と重なります。
「災害時にも水や電気の完全自給自足が可能な家をつくれないだろうか?」
「家そのものが、もっと人の生活を守れないだろうか?」そんな発想からスタートしたGQハウスが、いまかたちになる。
ここでは、GQハウスの開発に携わった開発者から、この家の魅力と開発の経緯をご紹介します。

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— GQハウスを実現するにあたり、
設計やデザインの面で工夫されたところを教えてください。
GQハウスは「水と電気を自給自足できる家」ですから、水と電気を上手にまかなえる設計やデザインが必要になってきます。ぱっと見でわかりやすいのは、特徴的な屋根のデザインでしょう。この三角形の屋根は、傾斜させることで雨水を集めやすくし、太陽光パネルを効率よく設置できるようデザインしています。また、この屋根の形状とリビングの吹き抜けを使って、1階開口部から2階の窓へ抜けるようにしました。これにより、暑い季節でも心地よい風が通り冷房の使用を抑えることができので、省エネにも役立ちます。
— 省エネにも注力されているんですね?
はい、そうです。単に水や電気をつくるだけでなく、それらの使用量を抑えることも自給自足に不可欠な要素ですから。水については、節水型の水栓やトイレをアッセンブルして使用量を抑えています。また電気については、建物の構造や窓などの性能にこだわり、通常の住宅に比べて高い断熱性を実現しています。
— 他にこだわったポイントはありますか?
多くの方に見ていただく家ですので、住まいの様々な部分のデザイン性にこだわってプランニングしました。たとえば、リビングから続く庭をフルフラットにしているのもその一つです。リビングと庭がひと続きの空間のように使えるので、開放感が高く多様なライフスタイルにフィットします。また、車椅子の方が玄関を通らずにリビングに直接スムーズに入ることができる、ユニバーサル性にも配慮しています。
— みなさんに何かメッセージはありますか?
まずはGQハウスを、できるだけ多くの方に実際に見ていただきたいですね。そのうえで、もちろん「GQハウスを建てたい」と検討いただけると嬉しいですが、たとえば「水の自給自足システム」「電気の自給自足システム」という部分的なところに興味を持っていただいたお客さまに、それぞれのシステムをご提案することも考えています。また、今回は実証実験ですので、広い敷地のなかでGQハウスを構築していますが、よりコンパクトな敷地でのチャレンジも考えています。GQハウスはまだ第1フェーズ。その先を見据えて実証実験を続け、GQハウスをさらに進化・成長させていきますので、今後もご期待ください。
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— GQハウスの設備面を担当されたということですが、
どのような点に注力しましたか?
「水」と「電気」を完全自給自足できるということがGQハウスの重要な部分ですが、どちらも市場に事例がほとんどないのでゼロからの模索が続きました。
「水」については雨水を活用するわけですが、一般的な“雨水活用の家”は庭に散水する水くらいしかまかなえません。GQハウスは、雨水を浄化し、生活水をすべて雨水でまかない、生活で使用した水を循環できるシステムを構築できたことが大きなポイントですね。すべての生活水の循環利用を目指していたのですが、現状はトイレで使用した水は排水に流すことになっています。理想はトイレで使った水もすべて循環活用することなので、達成度としては70%くらいでしょうか。
— 雨の量は一定ではないと思いますが?
そうなんです。ですから、約30年間さかのぼって静岡市の降水量を調べ、シミュレーションをしました。そのなかで、最も降雨量が少ない月でも生活水をまかなえるようシステム設計し、1万リットルの雨水を貯留できるタンクを設置しているんです。
— 電気の自給自足は、どのように実現させたのでしょうか?
「電気の自立」をかかげている住まいは存在しますが、電力会社との系統をつないだ状態での自立がほとんどです。GQハウスは、電力会社から電気を買わずに、遮断された状態でも自給自足できるシステムを考えています。ただし、すべてを統括できるシステムは市場にはありません。ですから世にある様々なメーカーさんの製品を組み合わせるわけですが、このマッチングが難しかったですね。試行錯誤のうえで一つのかたちを作ることができましたが、これはまだプロトタイプ。今後の実証実験のなかで、さらなるステップアップを目指していきます。
— 他に設備面で注目すべき部分はありますか?
リビングの前の庭に散水設備を設置しています。夏の暑い季節に庭を冷やしてくれる、日本古来の「打ち水」の知恵を活用した設備です。散水に使われた水は、庭から雨水タンクに戻り循環活用できるようになっています。
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Making

GQハウスができるまで

2011年にスタートし、約6年もの構想のもとに誕生したGQハウス。
多くのプロフェッショナルたちがノウハウと情熱を集結し完成へと導きました。
ここではその一部として、 2017年の起工から完成までの様子をご紹介します。

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起工式

2017年4月に行われた起工式。
工事の安全を願い多くの社員が集まりました。
これからGQハウスの建設が着工します。

記者会見

起工式後には記者会見を開催。
様々なメディアの方々にお集りいただき、
注目の高さがうかがえました。

着工・上棟

晴天にも恵まれ、約1ヶ月でここまで完成。
増改築や改修などへの柔軟性を高めるために、
従来の「木造在来軸組工法」を採用しています。

雨水タンク等設置

水の自給自足のカギとなる
容量1万リットルの雨水タンク。
埋設するとさっそくテストが始まります。

建物完成

多くの人の手によって建物が完成。
ここから各種設備の
本格的な試験や調整が行われます。

竣工式

2017年10月10日、ついにGQハウスが竣工。
お集まりいただいた来賓の方々に、
GQハウスの多彩な機能や魅力をご紹介しました。

ここはゴールではなく、スタート。

2017年10月に竣工したGQハウス。
ここから一般公開されるとともに、約1年をかけて実証実験が進められます。
より高い理想の実現や商品化を目指して、GQハウスの歩みはこれからも続いていきます。

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